「紫外線はなぜ肌に良くないの?」「具体的な対策を知りたい」と思ったことはありませんか?そこで本記事では
- 紫外線の基礎知識
- 紫外線対策が必要な理由
- 日焼け止めの選び方
をお伝えします。最後まで読めば、紫外線を避けるべき理由と対策の仕方がわかるでしょう。美肌になりたい方は、ぜひ今後の紫外線対策の参考にしてください。
紫外線とは
紫外線とは太陽光線の種類のひとつです。紫外線は、肌に必要なビタミンDを作り、体内時計を正常に保つなどの効果をもたらす一方で、肌にとっての大敵であることも事実です。肌老化の80%が紫外線といわれていることからも、肌に大きなダメージを与えるのがわかります。
紫外線には数種類ありますが、実は私たちが日常で日焼け止めを使ってケアをするのは2種類のみ。というのも、この2種類の紫外線をバリアしていれば肌へのダメージを少なくできるからです。
この記事では、肌老化の大敵である紫外線の基礎知識や、ケア方法をお伝えします。また、日焼け止めを選ぶ際に参考になるSPFとPAについても書いているので、ぜひ最後までお読みください。
日焼け止めで対策する紫外線の基礎
ここからは、日焼け止めで予防できる紫外線2つについて詳しく解説していきます。
- UV-A
- UV-B
日焼けの特徴も合わせて紹介しているので、思い当たる場面がある方もいるかもしれません。
1.UV-A
UV-Aは日焼けをすると、肌が黒くなる紫外線です。薄い雲やガラス、レースカーテンなどを通り抜け、屋内でも日常的に降り注ぐため「日常紫外線」とも呼ばれます。
UV-Aが厄介な点は、皮膚の表面だけではなく、皮膚のやや深い部分(真皮)まで到達すること。UV-Aを浴びたからといって、すぐにヒリヒリするわけではありませんが、知らず知らずのうちに日焼けしてしまうのです。
例えば車を運転する方で、右側の腕の方が左腕よりも黒いという方が少なくありません。これは運転席が右側にあることによって、日常的に左側よりも右側の方が紫外線を浴びる機会が多いからです。このように、すぐに痛みを感じるわけではありませんが、知らず知らずのうちに日焼けをしてしまうのがUV-Aの特徴です。
2.UV-B
紫外線を浴びると、肌が赤くなるのがUV-Bです。紫外線を浴びた直後から赤くなることも多く、8~24時間程度で炎症のピークに達します。物質をほとんど通り抜けられないため、紫外線を浴びた部分と浴びていない部分の差がわかりやすいです。
例を挙げると、水着やTシャツなどの日焼け跡がくっきり残ったり、サングラスの形がわかるような日焼けをしてしまったり。このように、強い紫外線を浴びることで日焼けするケースが多いため「レジャー紫外線」とも呼ばれます。
赤くなる頃には炎症も強く、ヤケド状態になる場合も多いのが難点。ヒリヒリとした痛みには個人差がありますが、UV-Aに比べると肌へのダメージも大きいのが特徴です。
天候による紫外線量の違い
紫外線の強さは、その時にいる場所や天候によって異なります。以下は天候と紫外線のデータをグラフで表しています。
グラフを見ると、天候が悪くなるにつれて少しずつ紫外線量が少なくなっています。とはいえ曇であっても、快晴時を100%とした際の60%程度は紫外線が降り注いでいます。つまり、紫外線対策は天気や季節に関わらず欠かせないと言えるでしょう。
紫外線による肌への影響
この章では紫外線による肌への影響を3つ解説していきます。
- 肌トラブルの原因になる
- 乾燥を引き起こす
- ターンオーバーが乱れる
肌トラブルに悩んでいる方は、当てはまる部分があるかもしれません。紫外線の影響について学びながら見ていきましょう。
1.肌トラブルの原因になる
紫外線は実にさまざまな肌トラブルを引き起こします。真皮層にまで到達し、シミやシワ、くすみなどの原因になりかねません。また、ダメージの大きい日焼けを繰り返すと皮膚がんのリスクも高くなります。
皮膚老化の80%が紫外線の影響とされているように、肌悩みのほとんどが紫外線によるものだといっても過言でありません。だからこそ、日ごろからの対策が必要といえるでしょう。
2.乾燥を引き起こす
紫外線によって肌の水分が急激に失われると、乾燥につながります。肌表面が熱を持つと、水分を保つのが難しくなるためです。
乾燥によって起こる一例として
- 肌表面のキメが乱れデコボコになる
- 肌表面のデコボコで光が乱反射し、くすみにつながる
- ゴワゴワする
- 肌のバリア機能が低下し、外部刺激に過敏になる
など、乾燥によって起こるトラブルはたくさんあります。乾燥から肌を守るためにも、日焼け止めで毎日のケアを忘れずに行いましょう。
3.ターンオーバーが乱れる
紫外線によって過度な日焼けをすると、ターンオーバーが乱れます。日焼けした後すぐに、皮膚がむけてきた経験のある方もいるかもしれません。約28日周期といわれるターンオーバーですが、肌が紫外線を浴びるとダメージを受けた皮膚を早く脱ぎ捨てようとします。この一連の流れが、早すぎるターンオーバーということになります。
日焼けした皮膚を無理やり脱ぎ捨てると、表面には未熟なままの皮膚が現れます。未熟な皮膚は外部刺激にも弱く、乾燥や炎症を引き起こしやすいのが特徴。ターンオーバーは遅くても早くても肌トラブルの元になりかねません。
紫外線対策で期待できる美肌効果
この章では、紫外線対策をおこない期待できる美肌効果を3つご紹介します。
- 色素沈着による肌トラブルを予防できる
- 肌の乾燥を予防できる
- ターンオーバーの正常化を期待できる
最後まで読めば、美肌と紫外線対策が切っても切れない関係にあるのがわかります。
1.色素沈着による肌トラブルを予防できる
ターンオーバーがうまくできないと、色素沈着の原因になります。日焼けの原因はメラニンによるものですが、ターンオーバーが遅れるとメラニンが肌に残ってしまいます。すると、残ったメラニンが定着し、色素沈着となるのです。
先にも解説しているように、乾燥やターンオーバーが乱れる原因のひとつが紫外線によるもの。よって、紫外線対策をしていれば、色素沈着によるシミやクマといったトラブルを防ぐことにもつながります。
2.肌の乾燥を予防できる
紫外線を浴びると皮膚の水分が急激に奪われ、乾燥を引き起こします。すると、かさついたりハリや弾力が低下したり…といった肌悩みの原因に。
他にも
- 光の反射量が低下してくすむ
- 小じわの原因になる
- 化粧ののりが悪くなる
など、乾燥によって起こる肌トラブルは多岐に渡ります。乾燥に悩んでいる方は、紫外線対策を見直してみるのも有効的です。
3.ターンオーバーの正常化を期待できる
乾燥や日焼けを防ぐことで、ターンオーバーが乱れにくくなると考えられるでしょう。皮膚にダメージを受けると、古い角質を早く脱ぎ捨ててしまおうという力が働いてしまうため、ターンオーバーが早くなってしまいます。
乾燥や日焼けは紫外線対策をして予防ができるので、ターンオーバーの正常化にもつながります。ターンオーバーのリズムを整えて、健康的な肌を目指しましょう。
日焼け止めのSPFとPAとは?
本記事では紫外線が及ぼす影響や、紫外線対策の重要性をお伝えしてきました。ここからは日焼け止めに必ず表記してある数値、SPFとPAについて詳しく見ていきましょう。
- SPFとは
- PAとは
表記について理解すれば、最適な日焼け止めを選べる様になります。
SPFとは
日焼け止めを塗ることで、UV-Bを浴びた際に、日焼けする時間をどのくらい伸ばす効果があるかを表しています。次の計算は、紫外線を浴びてから通常20分で赤くなる人が、SPF25の日焼け止めを使用した場合の計算です。
20分×SPF25=8.3時間
(時間×SPF値=8.3時間の防止効果)
このように、SPFの数字が大きいほど日焼けするまでの時間を伸ばす効果があるのです。
PAとは
UV-Aを浴びた際に、即時黒化をどのくらい防げるかの指標です。+の数で表し+の数が大きいほど、効果は高くなります。下の表はPAの防止効果を表したものです。
PA+ | 効果がある |
PA++ | かなり効果がある |
PA+++ | 非常に効果がある |
PA++++ | 極めて高い効果 |
とはいえ、SPFやPAの防止効果が高いものを選ぶだけではNG。なぜなら数値が大きい分、肌への負担も大きくなるためです。特に小さな子どもや敏感肌の方など、強い数値よりもこまめな塗り直しを重要視した方が良い方もいます。
大切なのは、自分のスタイルに合った日焼け止めを選ぶこと。これから日焼け止めを選ぶ際は、本記事を参考にしてみてください。
日焼け止めを選ぶ際に注目すべき点
日焼け止めを選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。
- 屋外なのか屋内なのか
- 水に触れるか
- どの程度の紫外線量か活動時間
これらを下の表に当てはめて考えていくと、自分に合った数値の日焼け止めを選ぶことができます。
引用:日本化粧品工業会(生活シーンに合わせた紫外線防止用化粧品の選び方)
なお、肌の状態や体質などで日焼けの度合いは変化します。あくまでも目安とし、こまめな塗り直しを心がけましょう。
まとめ
この記事では美肌の大敵である紫外線について、徹底解説しました。紫外線は肌に必要なビタミンDを作ったり、体内時計のリズムを整えたりします。
一方で、乾燥を引き起こしたりシミやシワの原因になったりと、良い事ばかりではありません。よって、美肌を目指すなら、日焼け止めをこまめに塗って対策するのが得策と言えるでしょう。
NALCの日焼け止めは汗や水に強いうえに、2歳の子どもも使える優しい成分となっています。敏感肌の方も安心して使える日焼け止めを塗って、美肌へ一歩近づきましょう!
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